京都迎賓館「桐の間」天井
海外からの賓客をおもてなしするために建てられた京都迎賓館。その中にある広さ56畳の大広間「桐の間」の天井板をおさめました。
天井に使われているのが、長さ12メートル、幅500ミリの吉野杉。全国の材木関係者に調達できないといわれた材料を、樹齢約280年、全長48メートルの杉の立木(原木)を奈良県吉野から切り出して加工しました。
吉野の山を歩いて探し出した貴重な木材は、伝統技能の手鉋(手作業のカンナがけ)で仕上げました。また、竿縁などの天井に関する部材もすべて同じひとつの木からつくり出しています。
長さ12メートルの中杢天井という、今までに経験したことのない仕事でしたが、「和の晩餐室」にふさわしい仕上がりになりました。
名称 | 京都迎賓館 第二回建築工事(天井部分木工事) |
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所在地 | 京都市上京区 |
竣工年月 | 2004年6月 |
設計 | 日建設計 |
設計監修 | 国土交通大臣官房官庁営繕部 |
参照 | 京都迎賓館 桐の間 |
桐の間
手鉋で天井板を削る
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