山本興業株式会社

平野の家 わざ 永々棟 改修工事

「平野の家 わざ 永々棟(えいえいとう)」は、大正から昭和に活躍した日本画家・山下竹斎の邸宅兼アトリエとして大正15年に建てられた木造建築を改修し、京都の新しい文化拠点として再生した建物です。

「伝統的な数寄屋の仕事を未来につないでいきたい」と、工事にはすぐれた伝統技術を持つさまざまな職人たちがかかわり、また、訓練として若手の大工にも仕事をさせ、約3年かけて修復工事を行いました。

古写真や建物の痕跡から往時の意匠を把握し、当初の魅力を保存しました。また、その後の改修で失われた空間については、新たな数寄屋の意匠とし、新旧意匠の融合を目指しました。

古き良き大正・昭和初期の雰囲気を残しつつ、いまの暮らしに合うように、太陽光発電、床暖房、天井裏空調、電気自動車の充電設備など現代の技術を取り入れ、環境にも配慮しました。

名称 平野の家 わざ 永々棟 改修工事
所在地 京都市北区
竣工年月 2010年10月
設計 山本興業株式会社
備考 2019年2月「京都を彩る建物や庭園」選定
平野の家 わざ 永々棟 - 京都を彩る建物や庭園
参照 平野の家 わざ 永々棟

平野の家 わざ 永々棟について

「わざ 永々棟」に込めた想い

上棟式のとき「千歳棟、萬歳棟、永々棟」と棟梁が掛け声をかけると、建物とそこで暮らす人々の幸せを願って、大工が木槌を振り下ろして屋根に棟をおさめます。ものづくりのわざと心を永々と未来につないでいきたいという想いを込めて、「平野の家 わざ 永々棟」と名づけました。

「京都を彩る建物や庭園」に選定されました

2019年2月、平野の家 わざ 永々棟が「京都を彩る建物や庭園」に選定されました。

「京都を彩る建物や庭園」とは、京都の財産として残したいと思う建物や庭園を京都市が市民のみなさまからの公募によってリスト化・公表する制度です。所有者のたゆまぬ努力により世代を超えて継承されている建物や庭園を、京都の歴史や文化の象徴として市民ぐるみで残そうという気運を高め、維持・継承・活用を図るために実施されています。

見学について【要予約】

当社で新築・改修工事などをご検討の方を対象に、平野の家 わざ 永々棟の見学を受け付けております。見学をご希望の際は、事前のご予約をお願いいたします。詳細はお問い合わせください。

※一般の方を対象にした見学も行っています(要予約)。

貸出について

平野の家 わざ 永々棟では、伝統を未来につないでいくための活動を行うことを目的とし、展覧会やコンサートなどの催事を行っています。さらに、茶道教室などのお稽古場としても活用しています。

また、文化活動・交流の場として多くのみなさまにご活用いただくため、貸出を行っています。茶事・茶会、コンサート、講演会、セミナーや研修会などにご利用ください。

  • 露地と腰掛待合
  • 茶室「聚楽庵」 外観
  • 玄関
  • 茶室「聚楽庵」
  • 1階土間
  • 1階広間
  • 1階広間から庭を見る
  • 1階広間から次の間を見る
  • 2階サンルーム
  • 2階広間

撮影:田畑みなお氏

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