山本興業株式会社

大徳寺黄梅院 「向春庵」新築工事

大徳寺黄梅院の敷地内に増築した「向春庵(こうしゅんあん)」は、5畳半小間仕立ての茶室「鳳來庵(ほうらいあん)」や、立礼席とよばれる椅子式の茶室「關庵(かんあん)」のほか、20畳の広間「玄徳軒」を有する数寄屋建築です。また、回廊で小間の茶室「一枝庵」とつながります。

「平成の時代に即した多様な楽しみ方ができる茶室を」という小林太玄ご住職様のご意向で、伝統技法による数寄屋建築ならではの意匠に加え、床暖房を設置するなど機能面でも十分に配慮した建物になっています。

玄関のある建物の東側と、広間のある西側の間に約1.5mの高低差がありましたが、間に中庭空間をつくり、建物の中に太鼓橋のような渡り廊下をつくることで、うまく吸収して広く見せる工夫をしました。

名称 大徳寺黄梅院 茶室新築工事
所在地 京都市北区
竣工年月 1998年5月
設計 山本興業株式会社
  • 立礼席の茶室「關庵(かんあん)」
  • 茶室「關庵」 床前の壁止り
  • 茶室「關庵」 床の間
  • 茶室「關庵」 床
  • 茶室「關庵」 天井
  • 太鼓橋の渡り廊下
  • 渡り廊下 無双窓
  • 縁側
  • 広間「玄徳軒」
  • 茶室「鳳來庵(ほうらいあん)」 床の間
  • 茶室「鳳來庵」 南面

撮影:田畑みなお氏

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